逆イールドとは通常は年限の長い債券の方が金利が高くなるのが普通だが、その逆で年限の短い債券の金利が高くなる現象の事。
逆イールドになるとイールドカーブが右肩下がりになる。
2022年4月1日のアジア取引時間でアメリカ国債2年物と10年物の逆イールド現象が発生しました。
すでに5年物と10年物では逆イールドが発生していました。
景気後退を発生させやすい2年と10年債で逆イールドが発生したために注目が集まっています。
2年と10年以外には3カ月と10年債の逆イールド現象も重要とされています。
逆イールドが起きるのは、景気過熱等の理由で中央銀行が過熱を鎮静化させるために金融政策で短期金利を上げますが、長期的な景気期待では後退が予想されるため長期債の金利が下落する事が主な理由です。
一番直近で2年-10年債で逆イールドが起きたのは2019年8月14日でした。
その後株価がどうなったかと言えば2020年2月下旬からコロナショックが起き、株価は大きく下落する事になります。
この時は逆イールド発生から株価下落まで6カ月程かかりました。
その前の発生は2005年12月でその後大幅な株価下落が発生したのは2007年7月のサブプライムショックです。
株価下落までの期間は1年8カ月程度でした。
その前が1998年5月で景気後退までは2年10カ月かかりました。
さらにその前は1988年12月で景気後退まで1年7カ月かかりました。
こうしてみると逆イールドが発生した後景気後退が発生していますがそれまでの期間には少しバラつきがあるようです。
過去のデータを見るとおよそ2年程度で景気後退入りしている事が多いようです。