知的障害は一般にIQ70以下の人の事を指します。
軽度の人はIQ50以上70以下、中等度はIQ35以上50未満、重度はIQ20以上35未満、最重度はIQ20未満の4段階に分類されています。
この数値は目安であり、この数値を考慮した上で生活能力も見て判断されます。
境界知能とは
境界知能(境界性知能)という言葉はご存知でしょうか?
境界知能は上記の知的障害以上、健常者未満のIQを持つ人の事を指します。
IQで言えばIQ71以上85未満となります。
知的障害には当たりません。
この水準の若者はストレスに弱い事が多く、怒りっぽかったりするようです。
生活する上で上手くいかない事も多く、自信を失いやすかったり傷つきやすい性格になってしまう事も多いそうです。
境界知能の人は日本のIQ分布ではおよそ14%に当たり、人数で言えば1700万人程度いると考えられています。
知的障害のように雇用で保護されない
知的障害であれば障害者枠で企業に雇い入れてもらう事も可能ですが、境界知能の場合知的障害には当たらないためその枠で雇用してもらう事は出来ません。
そのため健常者と同じように企業に雇用されますが、仕事が上手くいかず悩み退職されてしまう方も多いようです。
社会の認識不足
境界知能の存在は社会ではあまり認識されておらず、それがサポートの不足や本人が境界知能である事に気が付かない原因になっているようです。
トレーニングで能力改善の可能性あり
境界知能は早期発見する事により子供の時からトレーニングを行い認知能力を改善する事も出来ると言われています。
簡単な読み書き計算のトレーニングを行う事により全ての教科の学習に必要な国語と算数の能力の底上げを行い、学校の勉強から取り残されないようにする事も出来る可能性があります。